特別講演会『楽しい!信貴山縁起絵巻 -米倉が飛ぶ!! 米俵が飛ぶ!!-』を開催




2月22日(水)、奈良国立博物館名誉館員で東アジア仏教文化研究所代表の西山厚先生をお招きし、平安時代に描かれた、国宝『信貴山縁起絵巻』を題材に、絵巻から読み取る歴史と文化について学びました。

『信貴山縁起絵巻』は、『源氏物語絵巻』『伴大納言絵詞』と並んで、日本三大絵巻物のひとつに数えられています。

 

米倉が飛んだり米俵が飛ぶ⁉️ 剣で織られた衣裳⁉️をまとった童子などなど、奇想天外な絵巻物語を1巻から3巻までストーリーを追って詳しく解説していただきました。

主人公の僧侶「命蓮」をはじめ、描かれている人物すべてにスポットライトを当てながら、臨場感のある語り口に会場からは笑い声も聞こえ、人物の衣裳の話も絡めながら、生きた言葉で絵巻物の魅力や面白さを十分に伝えていただきました。

最後にはお礼の挨拶に立った3年生の生徒と、童子の刀の衣裳を話題に楽しいファッション問答!

 

2時間近くにわたってメモを取りながら熱心に話を聞く生徒達に、「時間のかけ方と工夫で出来上がりのレベルが違う。とことん考え抜くことでたどり着けることがある。作り続けることで自分も成長する」という最高のメッセージをいただきました。